相続に強い弁護士に依頼するメリット

相続問題は法律のほか、不動産、金融、証券等、複数の分野が関わりますので、相続に強い弁護士に依頼することをお勧めします。

相続に強い弁護士に依頼するメリットについて、ケースに応じて説明いたします。

相続問題を考えるにあたっては、まず遺産と相続人の数を把握することが必要となりますが、どちらか一方あるいはどちらも不明である場合があります。

例えば、法定相続人が複数おり、各相続人間で日常的に連絡を取り合っていないような場合、ご自身で相続人を把握することは難しい場合があります。

そのような場合、弁護士に依頼をすることで、戸籍から相続人の範囲を調査することができます。

また、被相続人の遺産の所在が分からない場合、弁護士に依頼することで財産調査をすることができます。

このように、相続に強い弁護士であれば、このような調査も迅速かつ漏れなく行うことが出来ますので、遺産の範囲や相続人の数が不明である場合には、相続に強い弁護士に相談するべきケースと言えます。

相続人や遺産の範囲が明確である場合には、相続人間で対立が生じて遺産の分割などの協議が進まないケースがあります。

そのような場合、弁護士に依頼することで弁護士を介して相手方との交渉を進めることができますし、場合によっては調停や審判等の裁判をすることができます。

相続関係の問題は、その性質上長期化しやすい紛争類型です。

相続人としては出来るだけ遺産を取得したいという動機が生じやすいですし、血縁関係があるが故に感情的な対立が激化してしまうケースもあります。

相続に強く交渉に慣れている弁護士に依頼することでスムーズな解決を行うことが可能となります。

遺産が相続税の基礎控除額を超えるような場合には、遺産の分割の仕方次第によって相続税が変わる場合があります。

遺産分割協議書や遺言の記載の仕方については、記載の仕方次第で執行ができなかったり、贈与税等の税金がかかってしまう場合もありますので、その記載の仕方には慎重になる必要があります。

また、遺産分割案を提案する際には、相続税のことを考慮したうえでの分割方法を提案する場合もあります。

相続に強い弁護士であれば相続税についても考慮したうえで、遺産分割協議を進めることが出来るので、その点も相続に強い弁護士に依頼するメリットとなります。